半導体はどんな機械で作られるのか、その全体像は「半導体とは、電気を「通す・通さない」を切り替えられる物質——それだけの性質が世界を動かしている」で解説していますが、その製造装置そのものの市場が、記録的な水準で拡大しています。
半導体を作るための機械(製造装置)の世界の売上が、2四半期連続で過去最高を更新しました。AIのブームによって、最先端のチップを作るための機械への投資が世界中で続いていることが背景にあります。
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SEMI発表(2026年9月4日):2026年Q2世界半導体製造装置販売額405.3億ドル、前年同期比23%増・前期比11%増で2四半期連続の過去最高。前四半期Q1は365.5億ドル(前年同期比14%増)。要因は『AIインフラ構築を支える先端製造能力・技術への投資の継続』という定性的説明のみ。装置種類別・地域別の金額内訳は非開示。日本の装置メーカーへの追い風材料だが、個社別の裏付けは別途必要。
なぜ半導体製造装置の売上は2四半期連続で過去最高を更新したのか
SEMIの発表によれば、世界半導体製造装置市場統計(WWSEMS)における2026年4-6月期の販売額は405億3,000万ドルでした。前年同期比では23%増、前期比では11%増です。SEMIはこれを「2四半期連続の過去最高」と明記しています。
前四半期の2026年1-3月期は365億5,000万ドルで、14%増、前期比1%増でした。伸び率そのものが四半期を追うごとに加速していることが分かります。
405億ドルの内訳——AI向け投資はどれだけ寄与したか
SEMIは、伸びの背景を「AIインフラの構築を支える先端製造能力・技術への投資の継続」と説明しています。ただし、装置など、装置の種類別の金額内訳は、今回の発表文には示されていません。
地域別についても「アジア・北米・欧州にわたって成長した」とされるのみです。具体的な金額の地域内訳は公表されていません。
日本の装置メーカーにとって何を意味するか
世界全体の装置需要が高水準を維持していることは、東京エレクトロンをはじめとする日本の装置メーカーにとって追い風となり得ます。日本国内の装置市場の見通しは「半年で1兆円の上方修正。日本の半導体製造装置が「6.5兆円産業」になる」で扱っています。
AIブームによって装置メーカーの価格交渉力そのものが変わりつつあることは「装置メーカーは長年“値切られる側”だった——AIが変えた半導体装置の価格交渉力」で解説しています。日本の装置産業全体の役割は「半導体は、日本の装置がなければ作れない」で扱っています。今回のSEMI統計はあくまで世界全体の集計値であり、個社別の受注動向を示すものではない点に注意が必要です。
この勢いはいつまで続くのか——2026年後半以降の見通し
SEMIの発表には、2026年後半以降の見通しに関する具体的な言及はありません。2四半期連続で過去最高を更新したという実績値が示された段階です。今後の推移は、次回以降の統計発表を待つ必要があります。
この記事のまとめ
- SEMIは2026年9月4日、世界半導体製造装置市場の2026年Q2(4-6月期)販売額が405億3,000万ドル(前年同期比23%増、前期比11%増)だったと発表した。
- これは2四半期連続の過去最高更新で、前四半期の2026年Q1は365億5,000万ドル(前年同期比14%増、前期比1%増)だった。
- SEMIは、AIインフラを支える先端製造能力・技術への継続的な投資が伸びを牽引しているとしている。
- 地域別にはアジア・北米・欧州全体で成長したとされるが、金額の内訳は公表されていない。
- 装置の種類別の内訳も、今回の発表では明らかにされていない。
この記事のまとめ
- SEMIは2026年9月4日、世界半導体製造装置市場の2026年Q2(4-6月期)販売額が405億3,000万ドル(前年同期比23%増、前期比11%増)だったと発表した。
- これは2四半期連続の過去最高更新で、前四半期の2026年Q1は365億5,000万ドル(前年同期比14%増、前期比1%増)だった。
- SEMIは、AIインフラを支える先端製造能力・技術への継続的な投資が伸びを牽引しているとしている。
- 地域別にはアジア・北米・欧州全体で成長したとされるが、金額の内訳は公表されていない。
- 装置の種類別の内訳も、今回の発表では明らかにされていない。
よくある質問(FAQ)
Q.なぜ半導体製造装置の売上は2四半期連続で過去最高を更新したのですか?+
業界団体SEMIが2026年9月4日に発表した世界半導体製造装置市場統計(WWSEMS)によれば、2026年4-6月期の販売額は405億3,000万ドルで、前年同期比23%増、前期比11%増でした。SEMIは、AIインフラの構築を支える先端製造能力・技術への投資が継続していることを、伸びの背景として挙げています。
Q.405億ドルの内訳はどうなっていますか?+
SEMIの発表文には、装置の種類別・用途別の金額内訳は示されていません。「AIインフラ構築を支える先端製造能力・技術への投資の継続」という定性的な説明にとどまっており、具体的な数値による内訳は公表されていません。
Q.日本の装置メーカーにとって何を意味しますか?+
世界全体の装置需要が高水準を維持していることは、東京エレクトロンをはじめとする日本の装置メーカーにとって追い風となり得ます。日本の装置市場の見通しは[半年で1兆円の上方修正。日本の半導体製造装置が「6.5兆円産業」になる](/articles/seaj-equipment-forecast-2026)で扱っています。ただし、個社別の受注動向は今回のSEMI発表には含まれていません。
Q.この勢いはいつまで続きますか?+
SEMIの発表には、2026年後半以降の見通しに関する具体的な言及はありません。2四半期連続で過去最高を更新したという実績値が示された段階であり、今後の推移は次回以降の統計発表を待つ必要があります。
用語集
- 前年同期比/ year-over-year (YoY)
- 去年の同じ時期と比べて、今どれくらい増えた・減ったかを示す割合。
- 露光(リソグラフィ)/ lithography
- 回路の原版(マスク)を通して光を当て、回路パターンをチップに転写する工程。半導体製造の心臓部。
参考資料・引用元
- Global Semiconductor Equipment Billings Increased 23% Year-Over-Year in Q2 2026, SEMI Reports業界団体SEMI(業界団体公式発表、PR Newswire配信)(2026-09-04)— 使用箇所: 2026年Q2世界半導体製造装置販売額405.3億ドル(前年同期比+23%、前期比+11%)、2四半期連続の過去最高、AIインフラ投資の継続という要因説明https://www.prnewswire.com/news-releases/global-semiconductor-equipment-billings-increased-23-year-over-year-in-q2-2026-semi-reports-302869446.html
- SEMI Reports Global Semiconductor Equipment Billings Increased 14 Percent Year-over-Year in Q1 2026業界団体SEMI(業界団体公式発表)(2026-05)— 使用箇所: 前四半期(2026年Q1)実績値365.5億ドル(前年同期比+14%、前期比+1%)の比較データhttps://www.semi.org/en/semi-press-release/semi-reports-global-semiconductor-equipment-billings-increased-14-percent-year-over-year-in-q1-2026
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